カメラのマニュアルモードから逃げないまとめ
デジカメ・スマホのマニュアルモード、使ってますか??
デジタルカメラのみならずスマートフォンのカメラ機能にも搭載されているのをしばしば目にするマニュアルモード。
あらゆる設定値を自ら調節する必要があり、少しとっつきにくいですよね。
まだ勉強中ですが、数値設定の基本的な部分のセオリーの覚書きと、実際のシーン別レコメン設定値を併せてご紹介します。
先日、SONYが展開するCyber-shotブランドのひとつ、SONY RX100シリーズのカメラを中古で購入しました。
SONY RX100シリーズの中では2番目に古いM2です。
レンズ下の傷付きで3万弱です。
ユーザーフレンドリーで、カメラに浅識でもモード選択がラクちんにデザインされています!
例えばオートモードなら、カメラが都度最適な設定を自動的に選別します。
ですが、マニュアルモードの場合は違っていて
なにやら見覚えのない機能名称が並びます。
上述のオートモードでは撮影不可能なシーンや細部も、マニュアルモードの設定次第で撮影することが出来るようになります。
マニュアルモードにおいて、どの設定をいじると何がどう変わるのか?
基本的に、画像の質を大きく左右する設定は以下の3つです。
各設定の効果をまとめるとこのようになります。
名称は、カメラメーカーやブランドを問わず一般的に用いられているものです。
数値設定の骨子となるのは上記3設定値のバランスをとることです。
どの設定値にも、効果の反面ダウンサイドがあるため、
シーンによって各値の大小の塩梅をうま~く、調節していく必要があります。
設定の仕方
まずは明るさを整える
3設定のバランスをとるにあたり、まずは基準を「明るさの調節」とするのがベターかと思います。画面が暗いと、他要素の調節も難しいためです。
上記の表をよく見るとわかりますが、3設定の内いずれをいじっても明るさは影響を受けます。場合によりますが、大別して
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夜:ISO感度を上げる(200以上がおすすめ)
昼:シャッタースピードを調節する(4,5分の1以下がおすすめ)
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このような条件と設定で明るさがダイナミックに変動するので調節しやすくなります。
①被写体は動くのか?→速度が速いほどシャッタースピードを上げる
明るさを凡そ調節した後は、被写体の動く速さを確認します。
被写体が静止物なのであればこの工程はスキップします。
被写体が動的なのであれば、シャッタースピードを上げる(分数の分母の値を大きくする)ことでブレを減少させることができます。
シャッタースピードが速くなるのに比例して写真は暗くなりますので、
こういったときはISO感度を調節することで明るさを微調整します。
②被写体と背景のコントラストをどうしたいか?→被写体を際立たせたいのであればF値を小さくする
これは、写真で切り取る環境要因に左右されるというよりも「どう写したいか」に依拠するように思います。F値のFはFocusの頭文字をとったものです。つまりピントです。
F値を下げると、被写体にピントが合うのと同時に背景がボヤけていきます。F値を上げると被写体・背景ともにクッキリと写されます。
F値もまた、大きさに比例して写真が暗くなりますので他2つの設定値の微調整で明るさをキープしましょう。
ISO感度→シャッタースピード→F値の順に設定するのがおすすめ
ここまでのフローをまとめると、ISO感度→シャッタースピード→F値の順に調節するのが最もベーシックであるといえます。
実際のシーンで撮りわけてみます!
- 夜景
ISO感度:200-800前後
F値:1.8-4.0前後
シャッタースピード:被写体によりますが、6分の1前後から調節を始めました。
まずは明るさの調節からはじめます。
ISO感度が高すぎると、光の供給過多(白とび)が起こることがあります。
夜景は交通量によっては光の多い(もとより明るい)シーンであることも想定できますよね。
失敗例:!SO感度が高い
状況に対してISO感度が高かったため(800)、明るすぎて全体が白とびしています
シャッタースピードは10分の1です。
ISO感度を200まで下げました。シャッタースピードは13分の1です。
走行車の動きまで微細に捉えきりたいときはもっとシャッタースピードを上げます。(分母を大きくする)
歩行人と走行車が動いていたこちらのシーンは、
ISO感度200・シャッタースピード13分の1・F値1.8に設定しています。
- 星空
ISO感度:800-上限なし
F値:1.8-3.0前後
シャッタースピード:4分の1~30(整数!)
星空の場合、思い切ってシャッタースピードを30(つまり、30秒間です)程に設定すると絵のような星空の写真を撮ることが出来ます。
シャッタースピードが整数のときは、カメラを固定する必要があります。
以下はどちらも
シャッタースピードが30であれば、カメラは30秒間光を集め続けます。ですので、光の文字を描くことも出来ます。
この時はスマホの懐中電灯機能を利用しました。文字を描くことには大失敗していますがこのように仕上がります。
ISO感度1600・シャッタースピード30・F値1.8です。
- 海や湖の水面
波や水面は絶え間なく動くため、その躍動性を切り取るにはシャッタースピードを爆上げするとよいです。
ISO感度125・シャッタースピード800分の1・F値2.0
ISO感度200・シャッタースピード400分の1・F値1.8
- 動物
これまでは風景でしたが、動物を対象とする写真を紹介します。
動物はもちろん動きますので、シャッタースピードは速めに設定するのがよいです。
F値(被写体と背景のコントラスト)の調節に注意する必要があります。
F値は大きいほど、背景のボケが減少されます。例えばこのシマウマの写真の場合、F値がより下げると、奥のシマウマがよりボヤけて写るのです。
ISO感度125・シャッタースピード500分の1・F値8.6です。
その背景のボヤけを利用したのが以下の写真です。
被写体のムフロンの存在感がありますよね。なんだか物言いたげ 笑
ISO感度400・シャッタースピード100分の1・F値2.0です。
上2種は比較的動きが緩慢な動物でしたが、中には落ち着きのない動物も居ますよね。例えばニホンザル。
ISO感度125・シャッタースピード1000分の1・F値6.0です。
- 朝焼け・夕焼け
グラデーションが繊細で綺麗な空は、見たままのニュアンスを写し取りたいですよね。
こういう、色彩の機微の再現が肝になるシーンの場合は、他設定の調整も行ったほうがよいです。
まだ勉強中なのですが、肝となるのはISO感度とAWB(オートホワイトバランス)のようです。
AWBは色彩バランスをシーン別に整えてくれるフォルターのような機能で、
太陽光・蛍光灯・日陰・曇りなどの種類があります!
ISO感度800・シャッタースピード4分の1・F値1.8・AWB:太陽光
ISO感度800・シャッタースピード4分の1・F値1.8・AWB:曇り
まだまだ勉強中なのですが、一旦この程度のまとめとしておきます!!:)