女たちよ!
伊丹十三って何してた人なのよって
1番シンボリックな活動は映画監督になるのかなー
「女たちよ!」はそんな伊丹十三のハイパーアーバンなエッセイなんだけど。
好きな本屋さんのレコメン棚に置いてあったから手に取ったのがきっかけで、そもそも伊丹十三が誰なのか知らなかった。普通に作家かと思ってた。
ベリーショートなエッセイ集で
テーマはめちゃデイリーなシーンのあれこれ。セーターの着こなしから香水のハウツーから「モテたい」精神構造などなど
とまあ、多岐にわたるんだけど共通してるのは日本人のメンタルを皮肉ってるところ。慣習に染み出る価値観的なメンタル。
伊丹十三の活躍してた「現代」に席巻する慣習とか流行を取り上げてるけど、それを通じた日本人的思考の思索ってかんじだから全然身の上に置き換えられるし。
どの時代でも、「何してるかよくわかんない人」ってこういうエディトリアルのセンスがキレキレなんじゃないのかしらと思った。みうらじゅんとか、寺山修司とか、いとうせいこうとか、みんなエッセイが面白い。
ちなみに女たちよ!は続編もあって、
個人的にはそっちのほうがより抽象的ですきだった!!